根津美術館
ここのところものすごい暑さで、心も体も折れそうになりながら手入れをしているが、こう暑いと・・・・
先日表参道の駅の近くにある根津美術館に行ってきた。リニューアルした時に行きたいと思いながら、やっと行くことができた。建築にも興味があるので、今までの庭と建物がどのようにお互いを引き立ているのか見たかった。昔改修前に行ったときは、建物と庭は別々の空間といった感じであったが。
建築は今や日本を代表する建築家 隈健吾さんの設計である。エントランスは竹が植えられていたが、もう少し年数が経つと、建物との一体感が増すと思われる。展示スペースも素晴らしく展示物が浮き出て見えるように配慮されていた。そして肝心の屋外空間であるが、以前と違ってまさに日本庭園を散策しているような感じで、市中の山居といった感じである。ここが青山にあるとは、とても思えない空間で、導線計画も良くできていました。夕方に行ったのでまたあらためて日中に行ってみたいと思う。
永田治子さんの個展
昨日は知り合いの永田治子さんの個展に行ってきました。毎年二科展で見させていただいていますが、今回の個展は画家の個展と言うより、画家とデザイナーが一緒に行ったようなそんな感じのした展示会でした。
キャンパスの大きさ、空間の間、レイアウトの位置、色使いなど、単なる画家と言っては申し訳ないと思うくらい、この画廊の空間を計算して制作そしてレイアウトされていました。いつも画家として、デザイナーとしての永田さんを尊敬していますが、今回はさらにすばらしい構成でした。今日で展示会が終わってしまうのがもったいないくらい、もっと多くの方に見ていただきたかったと思います。特に目を引いたのが細長いキャンパスに描かれた絵でした。このようなサイズの絵画を見たことがなかったのと、この寸法が住宅の中にストンと入り込める不思議なサイズでした。永田さんがきっと何日もかけてこだわりぬいて考えた規格だと思います。永田さんはどんな仕事に対しても常に自分が納得するまでこだわりぬいて仕事をされています。そんなに予算をもらってないのに大丈夫かなと心配になりますが、このスタンスはいつも変わりません。本当に尊敬できる方です。